feminism matters

英語(とたまに韓国語)のクィア・フェミニズム系記事の翻訳の貯蔵庫。

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feminism mattersはブログの主が面白いと思った英語(とたまに韓国語)のフェミニズム、クィア系の記事を翻訳し、集めている倉庫です。

 

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強情で空気を読まない人

強情で空気を読まない人

A Willful Killjoy

 

2017/6/5

Katie Wall

原文はこちら。http://msmagazine.com/blog/2017/06/05/a-willful-killjoy/

 

サラ・アーメッドの新刊、Living a Feminist Life[フェミニストとして生きる]は、フェミニストになったばかりの人からベテランまで、全ての女性のための本です。フェミニスト理論、クィア理論、批判的人種理論、ポストコロニアリズムなどの研究領域で著名なアーメッドの、有色のレズビアンとしての自分の個人的な経験や、人種主義、クィア理論、障害といった話題についての本書での議論は、インターセクショナリティに貫かれています。

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トランプの時代に有色人種の女性とフェムに伝えたい10のこと

10 Affirmations for Women of Color & Femmes in the Era of Agent Orange

トランプの時代に有色人種の「女性」に伝えたい10のこと

 

2017/5/2

Nazly Sobhi Damasio

 

原文はこちら。 https://wearyourvoicemag.com/identities/affirmations-women-color-femmes

 

有色人種で、女性/女性としてのジェンダーを身にまとう人(フェム)にとっては、トランプ政権が始まる前から状況は良いものではなかったということは皆知っていますが、それでも、トランプが大統領職についたことは白人至上主義を正当化し、憎悪を持った人たちが暴力を実行に移すハードルを低くしてしまったように感じます。

トランプ政権が始まってたった100日の間に、黒人女性、有色人種の女性、黒人のフェム、有色のフェムの人たちが、トランプや他の誰も私たちを攻撃するのを許さないと示すため、素晴らしく、力強い抵抗をしてきました。間違いなく私たちが知っている中で最も暴力に満ちた時代を生き延びるのを助けるため、私たちの日常に応用可能な10の言葉を送ります。

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コール・アウト文化の中毒性はどこからくるのか

What Makes Call-Out Culture So Toxic

コール・アウト文化の中毒性はどこからくるのか

 

2015/3/4

Asam Ahmad

 

原文はこちら。 http://www.filmsforaction.org/articles/a-note-on-callout-culture/

 

コール・アウト文化とは、革新派、ラディカル、活動家、コミュニティ・オーガナイザーなどの間にある、他人の抑圧的な振る舞いや言語の例やパターンを公に名指しで批判する傾向のことを言います。性差別的、人種主義的、健常主義的などなどの言動に対して、コール・アウト(批判)されることになります。コール・アウトは公に行われる傾向があり、ゆえにある種の机上の空論的な、そしてアカデミックなアクティビズムのあり方を生み出すことになります。つまり、コール・アウトそれ自体が目的化するのです。

 

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職場で黒人女性が「女の子」と呼ばれることについて

Black Women On Being Called 'Girl' In The Workplace

職場で黒人女性が「女の子」と呼ばれることについて

 

2017/5/15

Nadege Green

 

原文はこちら。 http://wlrn.org/post/black-women-being-called-girl-workplace

 

フロリダ州上院議員のFrank Artilesは、同じく議員であるAudrey Gibsonに対し、nワードを使った上で、彼女を「ビッチ」と呼んだことをマイアミ・ヘラルド誌に暴露され、辞任しました。彼は、黒人女性であるGibsonのことを「女の子」とも行っていました。彼は自分の言葉と物言いについて謝罪しました。

 

「Frank Artilesの一件についての報道を見ると、『女の子』という言葉はあまり人の関心を引いていないように思います」と、マイアミのジェンダーと社会正義のために活動しているLutze Seguは言う。「誰が『女の子』という言葉を使うか。その問題についての歴史的な文脈が理解されていないようです。」

 

職場で女性はしばしば性差別的な言葉を浴びせられる。黒人女性にとって、ジェンダーと人種の差別は重なり合い、たとえば「女の子」と呼ばれるといった経験として、一つのものとして経験される。奴隷制の時代から人種隔離の時代にかけて、黒人の成人男性は「男の子」、黒人の成人女性は「女の子」と呼ばれてきた。これは、黒人は常に未熟で、成人になっても、相応の扱いを受けるには値しないということを刷り込むための言葉遣いだ。

 

マイアミ・ガーデンズ市の法務官であるLoreal Arscottは「黒人男性が『男の子、なんていうのは白人の人種差別的な言葉だ』と言うのを聞いたことはあるでしょう。女性については、それが十分に言われていないようです。」と語る。Arscottは、自分のキャリアにおいて、プロフェッショナルとして振る舞っている場で何度も「女の子」「かわいこちゃん」などと呼ばれた経験があるという。ときには、彼女は訂正する。「Arscottさん、です。」しかし、彼女は毎回同じように闘わないといけないことに疲れて、そのまま流すこともあるという。

 

大学のメディア・リレーションとコミュニケーション部門に勤めるRobyn Hankersonは、ミーテジングに参加してメモを取っている時、年長の白人男性の同僚に「そこの女の子、ちゃんとわかってる?」と聞かれたという。「一瞬凍りついて、言いました。『失礼ですが、私は女の子ではありません。』と。」Hankersonは語る。「その場で、私のジェンダーはまったく、これっぽっちも関係がなかったからです。」

 

Hankersonによれば、そういう言葉づかいをするのは男性に限らない。「女の子」と言う言葉を使うほうがおしゃれだったり、褒め言葉でさえあると思っている人がいる。たとえば、Hankersonは、黒人ではない同僚が、彼女の服装を褒めようとして、「君(girl)、今日の服、すっごくいいね!」と言った次の瞬間に、黒人ではない人に対しては「今日のドレス、とても似合っていますよ」と言うとか。Hankersonは、黒人女性である彼女に近づこうとして、黒人女性たちが自分たちの間で、個人的な場で使っているだろう言葉を、誇張して真似する態度を取る人をよく見るという。「そういうのは、差別的だと思います。」Hankersonは言う。「相手には差別の意図はおそらくないのだと自分に言い聞かせないといけなくなります。」

 

ミシガン州立大学の心理学の教授であるNiCole Buchananは、職場において黒人であると同時に女性であることの経験について研究している。Buchananは、こういった経験はマイクロアグレッション(些細ではあるが差別的な行動)だと言えるという。「マイクロアグレッションは、それを行う人が無意識のうちに持っているバイアスを反映しています。」そして、差別をする意図がなかったとしても、それが有害ではないということにはならないと付け加える。「マイクロアグレッションに直面した時、それを受けた人は、相手には悪意はなかっただろうと自分に言い聞かせることで、気を落ち着けようとします。それは、マイクロアグレッションにどう対応しなければならないか考える側にとって、非常に大きな心理的なコストです。」

 

数ヶ月前、Seguはマイアミでファンドレイジングのイベントに参加した。彼女はその場で唯一の黒人だった。食事の列に並んでいると、ある男性が彼女の方を振り向いて言ったという。「そこの君(girl)、はやく食べよう!」Seguは言う。「その場にたった一人の黒人という立場で、女の子扱いされ、しかもたぶん彼はビヨンセの歌詞を意識してたんだろうなと思うと…。たった一度のやりとりの中にあまりに多くのことが起こって、手におえません。」多様性と包摂について人を訓練したり、ワークショップを主催したりしているSeguのような人にとっても、その瞬間にどう応答するかというのは難しい問題だ。「凍りついてしまうでしょう。あなたの言葉に問題があるというのを、どこから説明すればいいのか?考えるのもいやになることです。」

 

ボカラトン市で不動産と信託プラニングを専門とする法律家のJorja Williamsは、職場でもっと議論されるべき問題があるという。「私は、人種主義と性差別の重なりによって苦しんできました。私の担当地域では、私はまだ経験が浅く、黒人で女性であり、性差別と人種主義の間の境界は曖昧になります。」Williamsはサウスパームビーチのバーアソシエーションの多様性と包摂についての委員会に参加し、職場でマイクロアグレッションが繰り返しなされると、その人の生産性に影響し、最終的には職場を離れるという選択をすることに繋がると語った。「人種とジェンダーは、話しにくい話題かもしれません。」それでも、そのような話題について議論することは必要だと、Williamsは言う。

 

人種とジェンダーについての議論をするのを助けてほしいと呼ばれることの多いSeguも、たとえば職場で「女の子」扱いされることの意味を解きほぐすなど、深く、丁寧なアプローチをすることは難しいことかもしれないと語る。「たった3-4時間のトレーニングで、人種主義を消し去ってほしいと依頼してくるような人たちに対する多様性と包摂のためのトレーニングで、どうその話題を持ち出せるでしょうか。」Seguは、職場で「女の子」と呼ばれたことのある黒人女性たちは、バランスをとることを迫られるという。「これは精神衛生の問題でもあります。一日中、あらゆるマイクロアグレッションやあからさまな差別を全て指摘するというのは不可能です。私だって、ちゃんと家に帰れるだけの力を残しておきたい。全てに応対していたら、帰る頃には玄関までたどり着けないような状態になってしまいます。」

feminism mattersスカイプ読書会のお知らせ

feminism mattersの記事を読んで、感想をシェアしたり疑問点を話し合ったりする、まったりしたスカイプ読書会を開きます。

 

初回は以下の2つの記事を読みます。

なぜ私たちのフェミニズムは様々なアイデンティティの交差(intersection)を前提としたものでなければならないのか(そしてそれを実践する3つの方法) - feminism matters

 

「それ差別ですよ」といわれたときに謝る方法 - feminism matters

 

日程は、5月27日(土)22:00-23:00を予定しています。参加してみたいという方はyuki (@yk264) | Twitterまで、DMをください。5/13で参加希望をいったん締め切り、読書会が可能な人数の参加者が集まっていたら開催決定です。人数が少なすぎる場合はキャンセルします。

読書会を開催可能な人数の参加希望者が集まりましたので、募集は締め切りました。

 

読書会で話してみたいこと。たとえば、

・意味がよくわからなかった箇所、もっとよく考えてみたい箇所

・気に入った箇所、新しい発見があった箇所

・ひっかかる箇所

に加え、

・身の回りで「インターセクショナリティ」の重要性を感じた経験

・「インターセクショナル」に考えたり、行動したりすることの難しさ

・「それ差別ですよ」と言われたときのダメな謝罪例、成功例

などです。

 

読書会を開くにあたって、参加者が全員が安心して記事の感想を語り合える場を作ることが一番重要だと思っています。(つまり、この読書会もインターセクショナルなフェミニズムの実践の場とする必要があると思います。)私もファシリテーターとして最大限努力しますが、初回は私も手探り状態ですので、参加者の方の協力と配慮が不可欠です。そのことを理解して頂いた上で、フェミニズムについて語り合いたいという方のDMをお待ちしています。

 

「簡単にヤラせる女の子にならないで」――いかに娘を叩くことが早熟さにつながるか

“Don’t Be a Fast Girl” — How Hitting Your Daughter Can Trigger Early Puberty

「簡単にヤラせる女の子にならないで」——いかに娘を叩くことが早熟さにつながるか

 

2017/4/3

Dr. Stacey Patton

原文はこちらhttp://muthamagazine.com/2017/04/dont-be-a-fast-girl-how-hitting-your-daughter-can-trigger-early-puberty/

 

「子どもを甘やかせ」という本を書きました。児童虐待のサバイバーで、元里親制度で育てられた子として、黒人のコミュニティの中での体罰についての文化的な考え方を変えたかったのです。多くの黒人が子どもを叩くのは、国家的な警察暴力や、ドラッグや刑務所への収容、早期の妊娠や性的虐待から彼らを守るために必要だと考えていますが、子どもを叩くことは、実際には、両親や子どもの世話をする人たちが、防ごうと思っている望ましくない事態や危険へ、子どもたちをより近づけることになるのです。

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