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feminism matters

英語圏のクィア・フェミニズム系記事の翻訳の貯蔵庫。

このブログについて

feminism mattersはブログの主が面白いと思った英語圏のフェミニズム、クィア系の記事を翻訳し、集めている倉庫です。

 

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レズリー・ジョーンズと私たちのなかのカラーリズムについて話そう

カルチャー 表象

 

We Need to Talk About Leslie Jones and Colorism in Our Community

レズリー・ジョーンズと私たちのなかのカラーリズムについて話そう

 

2016/8/12

La Sha

 

原文はこちら。http://www.ebony.com/news-views/leslie-jones-colorism

 

数週間前、レズリー・ジョーンズが「ゴースト・バスターズ」のプレミアに着ていくドレスのためのデザイナーを見つけられていない、という件を報じる記事に友達が私をタグ付けした。私は普段、黒人女性に対するこういう差別についてはしつこく文句をいうが、この件については何も言う気にならなかった。ここ2年ほど、自分のキャリアのために必要と思われることならなんでもやろうとしてきたジョーンズの態度(とくに、Saturday Night Liveで奴隷制の時代に黒人女性が強制的に妊娠させられていた件について面白おかしく話した件)や、その他にも黒人女性に対する人種主義的なステレオタイプを広げてきたことを考えると、彼女について何か書こうと思えなかった。彼女の黒人性のパフォーマンスは白人のまなざしのために作られたものなのだと知っていた。わたしにとって、それは耐え難い攻撃だった。

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LGBTQ文化が主流になるにつれ、クィア女性は自分たちの居場所を見つけにくくなっている

クィア/LGBT

As LGBTQ Culture Becomes More Mainstream, Queer Women Struggle to Find a Place of Their Own

LGBTQ文化が主流になるにつれ、クィア女性は自分たちの居場所を見つけにくくなっている

 

2016/8/9

Hannah Smothers

原文はこちら。http://www.cosmopolitan.com/sex-love/news/a62531/queer-women-lgbt-places/

 

(訳注。日本語で「ゲイ」というとゲイ男性のみを指す場合が多いと思いますが、英語の形容詞としての「ゲイ」は「同性愛者の」という意味で男女両方に使うことができます。この日本語と英語の違いをうまく訳出するのが難しいので、この記事の翻訳では、カタカナの「ゲイ」を英語的な意味で使っています。)

 

昨年、ゆっくりと長い時間をかけて進行してきた現象—レズビアンバーがアメリカから消えていっている—を明らかにする記事やドキュメンタリーが立て続けに出た。ゲイバーや、レディーズ・ナイト(女性を好きな女性のためのイベント。女性がアルコールを安く買える日ではなく)をしているバーはあるが、クィア女性のためのバーはどんどん店を閉じている。

レズビアンバーがなくなるということは、出会いやナンパの場がなくなるということ以上の意味がある。それは、コミュニティをみつけ、居心地の良さを感じられる場所の喪失でもあるのだ。昨年発表された「最後のレズビアンバー」というドキュメンタリーで、「レズビアンバーの黄金時代とも呼ばれる50年代や60年代を振り返っても、レズビアンバーは出会いの場であるのと同じくコミュニティ形成の場でした」と南カリフォルニア大学のジェンダー・スタディーズの教授であるジャック・ハルバースタムは語っている。ゲイ、クィア、レズビアンなどと自認する女性たちにとって、コミュニティを感じられる場所や、仲間と出会える場所がなくなっていっているのだ。

自分の仲間と出会い、集まれる場所であるバーがなくなるにつれ、クィア女性たちはコミュニティの感覚を持てなくなっている。今年、HER(クィア、ゲイ、レズビアン女性のためのデートアプリ)は3000人のアプリユーザーにアンケートを行い、6月のプライド月間の感想を聞いた。多くのLGBTQ女性、とくにクィアもしくはバイセクシュアル女性が、LGBTQコミュニティ全体のための場、連帯の場であるプライドのイベントで、歓迎されていないと感じているとわかった。理由を尋ねられると、アンケート回答者たちは「いろいろなことがゲイ男性向けだと感じる」「イベントはだいたい男性が企画していて、レズビアンの影響力はほとんどない」といった解答を寄せた。つまり、クィア女性はあまりにも見慣れた力—ミソジニー、女性嫌悪—と、全ての人が歓迎され安全を感じられる空間を作るために必要な女性の声の抹消により、自分たちのコミュニティから疎外されているのだ。

NY市に住む、自分をゲイと自認している23歳の女性オリヴィア(仮名)は、コスモポリタン.comに対して、居心地の良い場所を探すのに本当に苦労していると語った。「フェムな女性たちにとって、自分たちがいても良いと思えるLGBTスペースを見つけるのは難しいと思う。周りの人が、私がクィアだということを信じてくれていないと感じる。」「たいていのLGBTスペースはゲイ男性に支配されている」とも。

NY市—LGBTQ文化の中心地とも呼ばれるが—には、もう3、4のレズビアンバーしか残っていない。Henrietta Hudson’s、the Cubbyhole、Bum-Bum Bar、そしてブルックリンのGinger’s Barだ。(ただし、オリヴィアはGinger’sは最近はレズビアンバーというよりはゲイバーだと感じるそうだ)。女性向けの店は閉店しているが、ゲイバーは繁盛しているようだ。少なくとも、同じ割合で閉店してはいない。NY市の「絶対に最高のゲイバー」リストには6店舗が掲載されているが、レズビアンバーは一つも含まれておらず、口コミサイトで「ゲイバー」を検索すると、ヒット数が多すぎるので地域でフィルターをかけないといけない。それぐらいゲイバーは多いのだ。

「どうしてなのか、確実なことは言えないけれど、NY市にレズビアンバーが3つしかなく、男性のための場はたくさんあるのには理由があると思う」とオリヴィアは語る。「客観的に見て、男性には選択肢が多い。毎日、女性だけのために開いている空間はほとんどない。「ガール・ナイト」「レズビアン・ナイト」をやるバーはあるけど、いつでも行ける女性のための空間はほとんどない。女性のための、と銘打たれた空間にさえ、いつも男性がいる。」

ドキュメンタリー「最後のレズビアンバー」で、ラトガース大学の社会学者アーリーン・スタインは「ゲイ男性向けのバーがレズビアンバーよりも多い理由の一部は、ゲイ男性が全体としてレズビアンよりも多くの経済的な資本へのアクセスをもっているということにある」と説明する。(つまり、男女の賃金格差はいまだにリアルで、不公平に男性を利している。)スタインはさらに、ゲイ男性はゲイバーが集まっている地域によく住むが、レズビアンたちは同じ地域から「ジェントリフィケーション」によって追われている。(訳注*ジェントリフィケーションとは、都市の再開発にともなって経済的に豊かな人たちがその地域に入り込み、家賃や生活費が高騰し、もともと住んでいた人たちがその場を追われる現象。)少なくとも、この問題は経済問題の側面を持っているということだ。レズビアンバーはビジネスとしてリスキーになっている。

しかし、文化的な問題という側面もある。「クィア文化のなかでも、ストレートの文化と同じように、男性と女性の空間両方で、男性性が女性性よりも価値があるとされていると思う」とオリヴィアは言う。クィアと自認する23歳のニューヨーカーのベッキー(仮名)は、コミュニティや安全で居心地の良い空間を見つけられると宣伝しているゲイ・スペースで、あからさまなミソジニーを経験したことがあると語った。

「男性が支配的なクィア・スペースで、ミソジニーを感じることは多い」とベッキーは言う。ゲイバーに来ているのがほとんど男性ばかりであるというだけでなく、「まんこキモい!」のような、女性がどれだけ気持ち悪いかについての物言いや、ゲイ女性なんていうのは好奇心による「フェーズ」でしかなく、数年後には男と付き合っている、といった、性差別的なジョークを耳にすると。「LGBTQ男性はLGBTQ女性をまともにとりあわないことがよくあります。女性はセクシュアリティについて男性より流動的で、本当にLGBTQであるか疑わしいと思っているんです。」とベッキーは言う。「この背景には、制度化されたミソジニーと、継続した女性の性的客体化(sexualization)があると思います。」ベッキーは、ゲイ男性であることとゲイ女性であることは同じではないということが理解されていないことにも憤りを感じるという。この2つの経験が同じであるはずがないのに。彼女の経験では、それは女性よりも男性に価値をおく性差別の文化への無知の現れだ。

オリヴィアもベッキーも何かを変えたいと思っているが、では実際にどんな環境が理想なのかという問題は難しいものだ。気持よくいられるところ、そして、クィア女性のセクシュアリティをまともにとりあわない、あからさまな、もしくは内面化されたミソジニーが存在しない包摂の場。「女性のための空間はほとんどなく、有色人種のLGBTQのための空間はもっと少ない。」「女性と有色人種の人々をより積極的に包摂することが、LGBTQのためのスペースのスタンダードになるべきだと思う」とベッキーは言う。

オリヴィアの心配事は複雑だ。主流社会が全体としてLGBTQ文化をより受け入れるようになるにつれ(良いこと)、クィアな人たちのための空間はもう必要ないと言われ、なくなっていく(悪いこと)。「コミュニティの感覚や、その場で受け入れられているだけでなく、自分という存在が祝福されていると感じられることは、まだ大事なことだと思う」と彼女は言う。「クィア性を祝福する空間やパーティーがもっとあればと思います。プライド月間の間だけでなく、いつも。」

 

「ゲイ・パニック」「トランス・パニック」を理由とした犯人擁護論についての報告書(要旨)

クィア/LGBT

「ゲイ・パニック」「トランス・パニック」を理由とした犯人擁護論についての報告書(要旨)

The American Bar Association

2013/8

 

原文はこちら。

http://lgbtbar.org/what-we-do/programs/gay-and-trans-panic-defense/

 

ジョージ・スティーヴン・ロペス=メルカード(19)は、ゲイであることを公にしていることを理由に首を切られ、手足を切断され、その体は燃やされました。しかし、この件を担当した警察の調査官によれば「こういう生活をしている人たちは、こういうことが起こり得ると知っておくべきだ」と。マシュー・シェパード(21)がゲイバーで2人組の男の前を通り過ぎた時、殴られ、銃で殴打され、フェンスにくくりつけられ、放置されるということを予期していなければならなかったということでしょうか。エミール・バーナードがヒッチハイカーに近づき、刺され、殴られ、失明させられたとき、バーナードに暴行を加えた犯人は、自分を性的に誘って「トラブルを起こした」バーナードのほうに非があると主張しました。もしアンジー・サパタ(18)が、男性の身体機能を持っていることを「隠して」いなければ、消火器で殴られて殺されることもなかったのでしょうか。教師やクラスメートたちの前でまるで処刑のように、ラリー・キング(15)を銃殺した同級生の行為は、その前日ラリーがドレスを着てヒールを履き、“Love you, baby!”と彼に声をかけたことを理由に、正当化されるでしょうか。こういった犯人擁護論は実際にアメリカの法廷で利用され、今日においてさえも、犯行の弁解や減刑の根拠となっているのです。

 

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ヒラリー・クリントンに勇気づけられた少女たちへ

For Little Girls Inspired By Hillary Clinton

ヒラリー・クリントンに勇気づけられた少女たちへ

 

2016/7/29

Kelly Hayes

 

原文はこちら。https://transformativespaces.org/2016/07/29/for-little-girls-inspired-by-hillary-clinton/

 

ブラックとブラウンの肌のひとたちがより大きな自由、安全、自己決定を得られるようにするために活動している先住民の女性として、選挙政治には関心がありません。私は街頭の活動家で、直接行動を人に教えています。投票はハーム・リダクション(被害を少なくする行動)の行為だと思っており、いつ・どのように投票に参加するかは慎重に選んでいます。その上で、私は今年の大統領選について、左派の人たちと投票先について口論するつもりはありません。大統領選での投票行動については私が専門にして活動する分野ではありませんし、多くの難しい問題があることはわかっています。トランプに大統領になってほしいかって?もちろんお断りです。ヒラリー・クリントンを憎んでいるかって?言葉では言い表せないほどです。なぜ人々がトランプの当選を阻止するために彼女に投票するのか、その理由をわかっているかって?よくわかっています。

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うん、私はデブ。それでいいじゃんって言ってやった。

Yes, I’m Fat. It’s O.K. I Said It.

うん、私はデブ。それでいいじゃんって言ってやった。

 

2016/2/6

Sarai Walker

 

原文はこちら。http://www.nytimes.com/2016/02/07/opinion/sunday/yes-im-fat-its-ok-i-said-it.html?_r=1

 

「なんでまた『デブ』(fat)なんて言葉を使うの?」

スカイプ読書会の集まりにいたある女性が私にこう尋ねた。ワインを飲み、スナックをつまみながら、私の小説について話していた女性たちは、私の返答を待ちながら微笑んでいた。読書会の参加者の画面に私の顔が映っていることを意識して、私は恐怖を隠して笑い、そして彼女と参加者に答えた。

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Melissa Harris-Perryのラウンド・テーブル:オバマ大統領の広島訪問に対する日系アメリカ人女性たちの反応

歴史

Melissa Harris-Perry Round Table: Japanese American Women Respond to Obama's Trip to Hiroshima

Melissa Harris-Perryのラウンド・テーブル:オバマ大統領の広島訪問に対する日系アメリカ人女性たちの反応

 

原文はこちら。http://www.elle.com/culture/career-politics/news/a36695/japanese-american-women-respond-to-the-presidents-visit-to-hiroshima/

 

2016/5/27

Melissa Harris-Perry

 

金曜日、オバマ大統領は現職の大統領として初めて広島を訪問しました。1945年の原爆のサバイバーと抱擁を交わし、核兵器のない世界を呼びかけました。しかし、原爆投下についての謝罪はしませんでした。

大統領の訪問に先立ち、日本にルーツをもつ数名のアメリカ人女性たちと話す機会がありました。オバマ大統領の広島訪問の前に、彼女たちの意見を聞きたいと思っていました。

サンフランシスコ州立大学のアジアン・アメリカン・スタディーズのアシスタント・プロフェッサーであるChristen Tsuyuko Sasaki、LAに住む作家、パフォーマー、そしてコミュニティ・オーガナイザーであるTraci Kato-Kiriyama、活動家、批判的人種理論家、そしてハワイ大学の法学の教授であるMari Matsudaに話を聞きました。

 

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