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feminism matters

英語(とたまに韓国語)のクィア・フェミニズム系記事の翻訳の貯蔵庫。

フェミニストが聞き飽きている5つの質問(そしてそんな質問をする代わりにできるいくつかのこと)

5 Questions Feminists Are Tired of Being Asked (And Some Alternative Approaches to Asking Them)

 

フェミニストが聞き飽きている5つの質問(そしてそんな質問をする代わりにできるいくつかのこと)

 

2015/5/19

Sam Dylan Finch

 

原文はこちら。 http://everydayfeminism.com/2015/05/questions-feminists-get/

 

 

私はフェミニストのライターなので、私のメール受信ボックスは私が書いたものについての質問やコメントでいっぱいです。

 

フェミニズムについて、互いの意見を尊重し合いながら、熱を持って対話をすることは大好きですが、毎度同じようなメールがくるなとも思っています。

 

フェミニストではなくヒューマニストになるべきだという何百ものメッセージを受け取ったあとには、目の前のPCのスクリーンを殴ってやりたい気分になります。まじで。

 

対話をシャットダウンするつもりはありません。その逆です!社会正義について意義深い対話ができるようにしたいと思っています。

 

 

しかし時に、人々が私にアプローチしてくる方法にがっかりすることがあります。「あなたと対話がしたいです、あなたの観点に関心があります」ではなく、「お前のあほらしい考えを正当化してみろよ、反対してやるから」と言っている風にしか聞こえないことがあるのです。

 

私たちがあなたたちとの間に壁をつくるのを見たいがためだけに、フェミニストに声をかけるのでしょう。私たちが呆れてあなたをはねつけるのを見たいがためだけに、質問をしているのだとしか思えません。

 

もう何度も何度も同じような勘違いに遭遇しているということをわかってほしいと思います。とても削られます。

 

有名な活動家に向けてツイートしたり、フェミニストのブロガーにメールを送る前に、このリストを見て、少し言い方を変えるだけでも大きな違いが生まれるはずです。

 

 

1. 教えてくれる?教えてくれないなら、学ぶ気は全然ないんだけど

 

私が一番イラっとするのは、自分が知らないことがあったとき、私がわざわざ時間をとって教えてくれるのが当たり前だと思って声をかけてくる人です。

 

私に声をかけてくる一人ひとり、全ての人にそうしてあげたいのは山々ですが、実際には、そんな気力も時間もないし、そもそもあなたたちが知りたいことについて一人ひとり全員に教えてあげないといけない責任なんて私にはありません。

 

教えてと頼んでくる人が、自分で学習しようというつもりもなさそうなときには、とりわけイライラします。

 

フェミニズムについて学ぶための唯一の方法が、私にツイッターで嫌がらせすることだと思うなら、とりあえずまずググって、どうぞ。

 

私たちが抑圧されているということを証明するのは、すでに抑圧に直面している側の責任ではありません。

 

私のことを尊重し、私の書いたものを面白いと思ったり、特に私のものの見方が知りたくて私に質問をしているなら、フェミニズムを他人事としてではなく知りたいという態度で、私の時間やエネルギーはあなただけのものではないということをわかったうえで声をかけてください。

 

それが嫌なら、自分で、自分の時間を使ってフェミニズムについての記事や本、オンラインのリソースにあたってください。本当に関心があるのなら、自分で調べて、その興味関心を示してください。

 

もしくは「ベル・フックスは偉大なフェミニストのライターだと聞きました。彼女の著作で好きなものはありますか」とか、「Everyday Feminismは良さそうなサイトだと思いましたが、あなたも推薦しますか?」という言い方もできるでしょう。(どちらの質問についても答えはyesです。)

 

でも私たちが返信をしないなと思ったら、ほっておいてください。教育者としての重荷を背負ってしゃべらないといけないのを嫌がったというだけで、その人に嫌がらせをしないで。

 

2. どうしてフェミニストと名乗るの?それって排他的。ヒューマニストとか平等主義者とかのほうが…

 

ラッキーですね!Everyday Feminismにはその話題についてもうすでに記事がありますよ!

 

短い答えがほしいですか?私がフェミニストと名乗るのは、一方のジェンダーが他方よりも周縁化されていることを理解し、そのような周縁化をもたらす構造的な力があることをしっかり理解したうえでの運動が、自分の生活のリアリティに根ざしているものだと信じているからです。

 

不平等の構造が全ての人に同じ方法で等しく影響をあたえるわけではないのですから、特定の問題に特に関心をもつこと自体が本質的に悪とはならないでしょう。

 

こういうことを聞く人が本当に言いたいことは、なぜ私たちが他にもいろいろオプションがある中で、フェミニズムにフォーカスすることを選んだのかということなのではないかと思います。

 

なら、私たちがどんな名乗りをするべきかを一方的に決めつけるのではなく、私たちにとってフェミニズムはどんな意味があるのかを聞いてください。

 

もしくは、なぜ私たちにとってフェミニズムが重要なのかを聞いて、その答えに注意を払ってください。

 

3. 男はどうなんですか?なんでフェミニズムは男の問題に関心を持たないんですか?

 

えぇ、関心もってますよ。

 

フェミニストたちはすでに、性差別がいかに男性にも影響をおよぼすかについて夥しい量のものを書いてきていますし、私たちが闘っている課題の多くは男性にとっても関係のあるものです。

 

でも、たとえ私たちが関心を持って取り組んでいる課題が男性に直接関係のないものであったとしても、それだけを理由に、その課題の重要性がなくなるわけではないのです。たとえば、フラミンゴがパンダの仲間じゃなくたって、パンダが絶滅の危機に瀕しているならパンダを救わないといけないんです。

 

女性や他の周縁化されているグループの直面する不平等をどうにかすることは、そこに男性が含まれていなくても、それ自体重要な事で、価値あることなのです。

 

私たちがなにか問題に取り組もうとするたび「男はどうなんだ」と言うのは、男性の生や問題のほうが、他の周縁化された人たちのそれよりも重要であると言っているように聞こえます。そして、それこそ、ジェンダーの少数派にフォーカスする必要があることの理由なわけです。

 

一般的に信じられているのとは逆に、性差別に反対することは男が嫌いということとは違います。

 

「男はどうなんだ」と話を脱線させないでください。フェミニストにとって重要なことを話している時には、ただフェミニストの言っていることを聞いてください。

 

他のジェンダーの人よりも男性の問題のほうが優先されるべきだと思うなら、それが男性としての特権なのだと気づいてください。

 

そしてあなたが情熱を持って取り組む課題があるなら、自分で運動を組織して取り組んでください!

 

「男性の性的暴行のサバイバーをサポートするグループを作ろうと思っています」と、あなたが言ったとします。「手伝ってくれそうな団体など知っていますか?」そういう質問であれば、あなたはフェミニストを最良の味方とすることができるでしょう。

 

 

4. なんでもかんでも批判するね!ただ普通に[何らかのメディアをここにあてはめて]を楽しめないの?

 

真剣に言わせてもらいますが。

 

トランスの人間として、トランスのコミュニティについてポジティヴに描いているテレビ、本、ゲーム、映画などを見つけるのは本当に大変でいつも苦労しています。

 

私たちのような人たちが存在していて、ダイナミックで複雑な人生を送っているということをちゃんと認識し、私が生きているようなリアリティを反映したメディアを見つけることは本当に難しいのです。

 

メディア表象について批判的になるのは、私たちがなんでもかんでも自分から問題を見つけては首を突っ込んでいるからではなく、私のような存在を消去しようとする社会に生きているからです。トランスの人のことが話題になるのは、殺された時かトイレに入れないトラブルがあったときばかりの社会です。

 

メディア表象に私が批判的なのは、私の存在を認めない社会に生きていることは苦痛だからです。

 

フェミニストがメディアに批判的なのは、それが私たちの生きる社会の根本的なところを反映するからです。

 

たとえば、ゲームの中で女性に対する暴力が英雄視されることは、私たちの社会の中の女性嫌悪的な暴力の問題と深く結びついています。

 

映画にクィアな人たちが出てこないのは、社会の中でクィアな人たちの生が消され、無視され、センセーショナルなものとしてしかみなされないという、より大きな問題があることを示唆しています。

 

有色人種の人たちをポジティヴに描いたものがないのは、有色人種の子どもたちが、自分のことをどう理解するのかに深い影響を与えます。

 

だから、私たちが懸念や怒り、痛みから批判をしているときに、私たちが「あまりにも批判的すぎる」と言われるのは最悪な気分です。

 

もし批判について話すのは荷が重いというなら、他の方法を提案します。

 

どんなメディア表象は良いと思うのかを聞いてください。そしてその理由を。

 

ポジティヴなメディア表象の話のほうが、私たちが消費するメディアについて私たちがどんなことを求めているのかについてわかりやすいかもしれません。私たちが好きなものについて聞いてくれれば、いくらでもオタクな話ができます。私達に共通点があることも発見できるでしょう。

 

 

5. フェミニズムって今の時代に本当にまだ必要なもの?

 

想像してみてください。あなたが、何かについて一生懸命取り組んでいるとしましょう。たとえば爪楊枝でエッフェル塔を作ってみるとか。きっと何時間もかかるでしょう。

 

そこに私がやってきて、そのエッフェル塔を倒して「時間の無駄だよ!」と言ったらどうします?

 

最悪でしょう。私に怒ると思います。それはもっともなことです。

 

フェミニストに、フェミニズムなんてもう不必要だと言うのは、私たちが費やしてきた長い時間や多大な努力を、無駄と一蹴することです。

 

あなた個人としては、フェミニストが指摘するような問題に遭遇したことがないのかもしれません。しかし、多くの人がまだ不平等を経験していることは秘密でもなんでもありません。周縁化されたグループの人たちが、何十年もそのことについて書き、語り、抵抗してきています。

 

フェミニズムなんて必要ないといって、私たちの闘いを価値の無いものと一蹴しようとするのではなく、なぜ私たちがフェミニストと自分を呼ぶようになったのかを聞いてください。「なぜあなたはフェミニストなんですか?」「どんな理想を実現したいと思っているんですか?」

 

どんな状況が人をフェミニストにするのかについて学ぼうとする努力をしてください。

 

あなたが、フェミニストが語るような問題を経験したことがないからといって、それが存在しないということにはならないということは、よく覚えておいてください。

 

***

 

これまで私にメールをしたり、ツイッターで絡んできた人たちが、オンラインの人格の裏には、人間がいるということをわかってくれればと思います。

 

これだけは覚えておくべきルール:自分がしてほしくないことは他人にもしない。

 

フェミニズムと平等について会話をするのは好きです—はい、本当に!—でも、対話の相手が自分で調べられることは自分で調べて、私の見方を尊重して、私たちの経験は異なっているということを理解してくれる限りにおいてです。

 

覚えておいてください:誰もあなたと会話する義務なんてないんです。

 

あなたのような人からのメッセージで私たちの受信箱はあふれています。私たちには、そうしたくないときに、あなたをもてなしたり、議論の相手をする義務はありません。とくに、たくさんのリソースがインターネットにあって、あなたの質問の答えもすぐに見つかるような時代には。

 

誰かがラジカセをもって「ラップで対戦しようぜ!」と絡んできたり、誰かがあなたの顔にサンドイッチを押し付けて「食え!」と言ってきたりしたとき、あなたがそんなことをする必要なんてないのと同じことです。

 

でも、あなたが私たちに敬意をもって声をかけ、自分の問題としてフェミニズムについて意見を語ろうとするなら、あなたがはっとするような答えを返すこともできます。

 

 

Sam Dylan Finch a Contributing Writer for Everyday Feminism. He is queer writer, activist, and educator based in the San Francisco Bay Area. In addition to his work at Everyday Feminism, he is also the founder of Let’s Queer Things Up!, his hella queer and very awesome blog. You can learn more about him here and read his articles here. Follow him on Twitter @samdylanfinch.