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feminism matters

英語(とたまに韓国語)のクィア・フェミニズム系記事の翻訳の貯蔵庫。

「それ差別ですよ」といわれたときに謝る方法

フェミニズム101

How to Apologize When You Get Called Out

「それ差別ですよ」といわれたときに謝る方法

 

Franchesca Ramsey

2013/11/3

 

原文はこちら。

http://everydayfeminism.com/2013/11/how-to-apologize/

(この記事は動画のトランスクリプトの翻訳です)

 

こんにちは!今日は、「それ差別ですよ」といわれたとき(call-out)にどう謝るのかを話したいと思います。この動画を作ろうと思ったのは、最近、差別を指摘されて謝罪になっていない謝罪をした芸能人のニュースが続いたからです。ラッセル・シモンズとか、ポーラ・ディーンとか、アンソニー・ワイナーとか、最近だとシェリル・アンダーウッドも。差別を指摘された時にどうするべきなのか、あなたが本当に態度を変えるつもりがあるのだと信じてもらうためにどう謝るべきなのか話したいと思います。

 

 

差別を指摘される、というのは一体どういうことなのでしょうか?それは単に、誰かを不快にしたとか、「そのピザ最後の一切れだったのに!」と言われるのとは違います。この文脈、この動画で差別を指摘される、というのは、つまり、周縁化されている集団の抑圧に加担・維持するようなことを言ったり、行ったりした、と周りから言われることです。たとえば、性差別、人種主義、ホモフォビア、トランスフォビア、健常主義など。あなたが言ったり行ったりしたことが、ある集団についてのネガティヴな偏見や、周りから勝手に投影される理想を反復・強化しており、現実に大きな影響があると言われることです。

 

私の「社会的責任」についての動画では、本当に深刻な問題をジョークにしたり、矮小化することは実際にネガティヴな帰結をもたらすのだということを話しましたよね。今日は、あなたがそういうことをしてしまったとき、ちゃんと謝罪し、差別をする側でなくされる側に立ち、態度を改めて正しいことをするためにどうすればいいかを話したいんです。

 

たいてい、誰かに差別を指摘された時、よくある反応は防衛的になることです。「気にしすぎだよ!」「ちょっとジョーク言っただけなのに」「私の親友は黒人だから」「僕の姉はレズビアンだよ」「感情的になりすぎ!」「そんなつもりじゃなかったのに」「最近みんなPC、PCうるさい」

 

どうしてこういう反応になるのかよくわかります。誰も悪者になりたくないのです。ある集団を抑圧するようなことをしていると言われると、まぁ実際悪いのですが、悪者だと言われた気分になるのです。でも、この方向に行くのはおすすめしません。本当に必要なことは「聞く」ことだからです。差別を誰かが指摘する時、それはあなたがどんな間違いをし、何を変えるべきなのかを説明しようとしているときでもあるからです。

 

もう一つ、よくありがちなパターンとしては「意図」を主張するというのがあります。「そんなつもりじゃなかったのに」「それは誤解ですよ」など。こういう場合、そういう弁解をすれば状況が変わると思っているのでしょうが、差別を指摘した側はあなたの意図はそもそも問題にしていないのです。もちろん、あなたは誰かを攻撃しようとしたのではないでしょう。わざと誰かを攻撃しようとしている人はあまり多くありません。(いやまぁ、そういう酷いやつも中にはいるでしょうが、どうしてそんな人と友達になったんですか?)でも、あなたの意図は問題ではないのです。これは影響や結果の問題だからです。これは私が、私の親友のJukebox JonesとFacebookでやりとりして学んだことです。

 

あなたが何を意図していたかは問題でなく、重要なのはあなたが言ったことや行ったことの結果です。誰かの足を踏んだ場合を例にして考えましょう。私があなたの足を踏んで、つま先の骨が折れたとします。私はもちろん、あなたを骨折させようとしてやったわけではないですが、あなたの骨は折れていて、痛いわけです。だから、私は私の意図を説明するのではなく、私がやってしまったことについて話さないといけないのです。

 

ではここからこの動画の後半です。良い謝罪vs悪い謝罪。謝罪になってない悪い謝罪の典型例「あなたを不快にしてごめんなさい。」から。これは謝罪になってない謝罪の中でも最悪です。「あなたの」行為について責任を取るどころか、その問題を「他人」になすりつけ、「あなたが不快になったのはあなたのせいです」と言い、誰かを攻撃したのはあなただと認めていないからです。こんな間違いはしないでください。

 

さらによく聞くだめな謝罪の例としては、「不快になったならごめんなさい」があります。これも失敗です。なぜなら、攻撃を受けたと相手が言っているときに「もしも」なんかを持ち出す理由はどこにもない上に、あなたが何を間違えたのか、なぜ間違えたのかも考えていないからです。これは要するに「あなたが不快になったなら、申し訳ないけれど、あなたが不快になってないなら、悪いとは思ってません」と言っているわけです。繰り返しますが、これじゃ謝罪になりません。

 

本当の謝罪には2つの要素が必要です。まず、あなたがしてしまったことについて責任を取る事。そして、あなたの態度を変えると約束すること。簡単でしょう。信じてください、謝罪を何度かしたことのある人、差別を指摘されたことが複数回ある人にとって、これは全然難しいことではないのです。

 

このことをちゃんと伝えるために、私自身の例を使います。2年前、「1日だけクィーン」という動画を作りました。ドラァグクィーンの格好をして、ニューヨークを歩き、街を歩いている人たちに、私が男に見えるか女に見えるか聞いたのです。私はこの動画はおもしろいと思ったし、友達もめっちゃウケると言っていたし、Youtubeの再生回数もかなり多かったんです。この動画がかなり差別的だと誰かに言われたのは、動画を公開して1年ぐらい経った後でした。「ねぇ、これすごくトランスフォビックで最悪!なんでこんなことやろうと思うの?」

 

もちろん、私の最初の反応は防衛的なものでした。「え、何の話?私はトランスフォビックじゃないのに、何言ってるの?トランスの友達だっているし!そんなつもりでやったんじゃないし!ジョークじゃん!あまりにパーソナルにとりすぎてるんじゃ…」つまりやっちゃいけないことは全部やりました。

 

その後、そういうことをする代わりに、立ち止まって話を聞きました。そうすると、差別だと指摘してきた人たちが伝えてくれました。もしあなたがトランスだとして、周りの人たちはいつもあなたのジェンダーはどっちなのか分類しようとしていて、それはトランスにとっての日常的な経験でバトルであって、全然楽しくなんかないし、超失礼だと。誰かのジェンダーを分類するのを、しかもゲームとしてやってしまうのは、そういうことをやっても構わないというメッセージを動画の視聴者に送っていると。これは、トランスの人たちの「本当のジェンダー・アイデンティティ」を問い詰め、暴行を加えたり殺人をしたりするということが日常的に起こっていることを考えれば、本当に、本当に最悪だと。

 

こういうことがわかった瞬間、私はすぐに「その通りです。本当にごめんなさい」という感じでした。私の意図とか、なんでこんな動画を作ったのかを話す必要なんてなかったのです。だからただ「本当にごめんなさい。こんなことはもう2度としないと約束します。気づかせてくれてありがとう」

 

結局、私は動画を取り下げて、その後、トランスに関する問題にちゃんと意識的になり、私の生活やオンライン上のコミュニティで、トランスの人たちの「アライ」でいようと努めています。間違いをしてしまったと認めることは、驚くかもしれませんが、難しいことではないし、人生を変えてしまうようなことでもありません。自分の問題を正すことができ、今は私もトランスの人たちが直面する問題を解決するために努力できているとわかるのは、気分の良いことです。

 

謝罪をするために最初にするべきことは、何を間違えたのかをちゃんと理解することです。「1日だけクィーン」のとき、私は「ジェンダー・アイデンティティの問題を矮小化するような動画を作り、トランスフォビックな振る舞いをしてしまってごめんなさい」と言いました。ちょっとごちゃごちゃして、掘り下げられていないと思うかもしれませんが、要点は伝わると思います。

 

そして、何が悪いのか理解したら、「でも」とか「もし」とか言わないことです。そういう言葉を入れると、あなたの謝罪に条件や限定をつけることになります。繰り返しますが、あなたの意図はここではどうでもいいんです。

 

誠実な謝罪のために、私がいつも気をつけていて、この動画をみているあなたにも伝えたいのは、感謝を伝えることです。本当に単純に「問題に気づかせてくれてありがとう」と。誰かの差別的な言動や振る舞いを指摘することは勇気のいることだからです。怖いし、楽しくもない。だから、問題を教えてくれた側の経験を少しでもましにするために、感謝を伝えるのは良い方法です。

 

最後に、謝罪をするときには、言葉だけでは足りません。行動に移すことです。行動は言葉より雄弁です。何度謝ったとして、あなたが同じような振る舞いを続けていたり、似たようなことを言っていたりしたなら、その謝罪には意味はなかったのです。

 

さて、差別を指摘されることとどう謝るかについて話してきたので、あなたが謝罪をしなくてはいけなかったときのことについて、それが大きいものであれ些細なものであれ、ぜひコメントで教えてください。毎週金曜に動画を投稿するので、購読してくださいね。ではまた来週!じゃあね!

 

Franchesca “Chescaleigh” Ramsey is a graphic designer and video blogger based out of New York City. With over 100k subscribers on her two YouTube channels, she and her videos have been featured on numerous style and entertainment blogs and news publications including MTV, The New York Times, Essence.com, and The BBC. In January 2012, Franchesca had her first viral video “Shit White Girls Say…to Black Girls” which accumulated 1.5 million views in 24 hours, 6 million views in a week and over 9 million views to date. Follow her on Twitter @chescaleigh