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若い女性に伝えたい3つのセックスのコツ

3 Empowering Sex Tips We Should Be Giving Young Women

若い女性に伝えたい3つのセックスのコツ

 

原文はこちら。http://everydayfeminism.com/2017/02/sex-tips-we-should-give-women/

 

2017/2/12

Suzannah Weiss

 

 

多くの女の子たちと同じように、私が最初にセックスのコツを学んだのは女性誌からでした。裸になったとき、どうやって立てば細く見えるか。どんな体位なら、自分の体のセクシーな部分をよく見せられるか。好き嫌いは別として、ペニスにどうやって触ればいいのか。セックスという言葉は大人の響きがするし、興味もわく、だけど怖くもありました。それがなぜなのか、理由を言葉にすることはできませんでした。でも、今ならわかります。セックスという言葉を聞くと、自分がモノにさせられるような気がしたのです。男性の(いつも、女性のセックスの相手は男性であるということになっています)部屋に入った途端、私の人間性はドアの外に置いていかなくてはならないような。

 

実際、10代の若者としてセックスするというのは、混乱することもたくさんありました。パートナーにとって、セクシーな恋人になりたいし、同じ人間としても思われたいけれど、どちらか一つにしかなれないのだと思っていました。両方になろうとしても、相手が逃げてしまうのです。大学生の頃、寮のパーティーで良さそうな相手を探していちゃいちゃ際どいこともしながら楽しんでいると、その彼が、彼の友人の目の前で、私が話そうとしているのに、後ろに立って、バックで挿れるフリをしてきたのです。なんだか、「お前も一人前に対等に楽しんでると思ってるかもしれないから思い出させてやるけど、絶対に対等なんかじゃないからな」と言われているようでした。まるで、私が状況を楽しんでいることが、彼の楽しみを奪うかのような。まるで、彼は私がセックスするのに納得すれば勝ちのゲームでもしていて、私はゲームのプレーヤーではないような。彼も知っていたのでしょう。セックスにおける女性の役割は、男性が欲しいものを与えるのを拒否するか、降伏して与えるかどちらかでしかなく、女性が自分自身から何かを求めるということはありえないということになっているということを。(当然、そこではLGBTQIA+の人たちは存在しないことになっています。)

 

私がそれを学んだのは雑誌からだけではありません。明示的もしくは暗示的にでも、セックスの相手を「ビッチ」とか「売女」とかいうミュージシャン。男性の視聴者に裸の女性を見せるためだけにやっているようなテレビ番組。レイプをただの「やんちゃ」だと扱う男性たち。そんなものたちのおかげで、大学時代もその後も、そんなセックスについての考えとそこでの女性の役割について思い知らされました。だから、ここで紹介するのは私が受け取ったもっと健全なメッセージで、もっと早くに受け取っておきたかったと思うものです。

 

  1. あなたが「やっても平気」と思うことではなくて、あなたが望むことをすること。

 

欲望は、周りの大人や同年代の人たちから受け取ったセックスについてのレッスンには登場しないものでした。少なくとも、男性以外の人の欲望はいつも不在でした。男性の欲望とやらについてはよく学びました。男性の欲望はコントロールができなくて、それを満たすために彼らは私を使うのだと。彼らの欲望が満たされるかどうかを決める「強い」立場に私はいるのだと(それも、彼が「良い人」で私をレイプしようとしない場合、だけですが)。

 

こういう広く信じられている考え方は、男女の二分法にあてはまらない人を消すだけでなく、女性は同意不可能な存在ということにしてしまいます。自分が望まないものに対して同意なんてできないのですから。だから、私の欲望は尊重されるべきなのだと学ぶまで、セックスは、そもそも定義として、合意に基づかないものだと感じていました。そんなものを怖がるのも無理はなかったのです。

 

私が大学1年生の時、セックスについてのトークを聞きに行きました。それまで参加したことのあるセックスについてのどんなトークとも違って、そのトークでは、女性は被害者に還元されていませんでした。そのときのスピーカーの人が言いました。「あなたが望むことをするんです。単にあなたがやっても平気と思うことではなく。」それまで、私がセックスで得られるものは一番よくて「私が問題ないと思えること」だと思っていました。男の子が何かしたいことがあって、自分もそれで問題ないとおもうなら、それをその男の子にさせてあげないのは意地が悪いことだと思っていたのです。でも、あのときのスピーカーの人がそういったように、それは不平等な交換だし、そこでの合意というのは何なのか曖昧になります。そうではなく、そのスピーカーの彼は、「自分が積極的にやりたい!と思えないなら、ノーと言う」のはどうかと提案しました。そして、「途中で気が変わったっていいんです」と。

 

何年も経った後、添い寝パーティーでまた同じ教訓を学びました。「『それ、めっちゃやりたい!』というわけじゃないなら、『ノー』でいいんだ。」「めっちゃやりたい!」と相手が言う権利を認めることで、そうではないならノーと言っていいと伝えることができます。そして、ノーという権利を認めることで、もっと安心して「やりたい!」と言うことができるようになるのです。

 

  1. 考えていることを伝える。そして、相手に何を考えているのか尋ねる。

 

女性誌は、ベッドでどんなことを言えばセクシーかは教えてくれますが、自分がどう感じているかを伝える方法についてはほとんど教えてくれません。そして、どうすれば自分のパートナーが感じていることを知ることができるのかも、教えてくれません。ベッドで声に出すことは、全て演技のためということになっています。寝室でのコミュニケーションは、本当はその真逆であるべきなのです。つまり、あなたが本当に思っていることを伝えること。私は、「セックスがしたい」とか「もっとしたい」、もしくは「もっと別のセックスがしたい」と言ってもいいんだということを知りませんでした。今やっていることは自分にとって何にも良くないと言ってもいいんだと。痛いとか、無理をさせられている気がすると伝えても良いのだと。だって、そういうことを言ったって「彼がその気になる」保障なんてないらしいのですから。

 

でも、あなたが考えていることを伝えたっていいし、むしろそれは必須であるべきなのです。とくに、伝えることを我慢して、居心地が悪くなったり満足できなくなったりするならば。これは同時に、あなたのパートナーが何を考えているかを知ることもまた重要であるということです。特に、相手が何を望んでいるのかはっきりわからないなら。性的暴行についての議論をするとき、女性はしばしば潜在的な被害者かサバイバーのどちらかであるという位置づけをされますが、私たち自身も相手が嫌がることをやってしまう可能性は十分にあるのです。女性たちにパートナーのセックスを褒めるように教えるだけでなく、「これをしたい?気持ちいい?何がしたい?これは好き?」というのも、みんなが普通に尋ねることに加えるべきです。

 

これは、セックスをより良いものにするだけでなく、合意をとりつけながら事をすすめるという観点からもとても大事です。

 

そして、これは「雰囲気を壊す」ことではありません。相手に話しかけることが楽しみの減少に繋がるなんて、そんな行為が他にありますか?

 

  1. 相手と同じぐらい自分も楽しめるようにする(そしてその逆も。)

 

このセクションのタイトルの後半を()の中に入れたのは、女性はこのことをすでによく知っているからです。女性は、「少なくとも」自分が楽しんでいる以上に、相手が楽しめるようにするのが仕事なのだと教えられます。ナンパについての大学生を対象とした調査で、ある女性がいいました。「誰であれ、相手が絶対に抜けるようにします。」他の女性も、自分が快楽を受け取ることについてこういいました。「居心地が悪いんです、たぶん。わからない。なんとなく罪悪感さえ感じて。相手の男の子に、無理やり嫌なことをさせているような気がして。」

 

だから、大学時代の一晩限りのセックスで、男性の方が女性よりもオーラルセックスを受けることが多く、10代の男女ともに、女性に対してオーラルセックスをすることはハードルが高いと思っていても、無理はありません。私はいつも、相手と同じぐらい自分も大事な存在であるということを知っていると「思っていました」。自分も相手も両方が、同じ程度楽しめるようにするべきというのは当然のように思えます。

 

でも、2人目の学生が言ったように、私も自分がオーガズムを得られると期待したことはありませんでした。

 

オーガズムを得られないので、たぶん私の体は感じにくいんだろうと思ったりもしましたが、自分でしているときはオーガズムを得ることも難しくないのです。

 

私たちはこう教えられてきました。「女性に快楽を与えることは難しいこと。私たちの体はややこしい。男が電子レンジなら、女はオーブンみたいなもの。」(ここでも、あたかもあらゆる女性はシスジェンダーであるかのように前提されていて、性別はつまり性器の形の話ということになっています。)セックスからあまり快感を得られないとき、私たちは「あーあ、私が女の体を持ってて、ややこしいから」と思い込みます。でも、それは違います。いろんな原因が考えられます。たとえば、不安があって集中できないとか、あなたとあなたのパートナーの知識が足りないとか、相手にそもそも努力するつもりがないとか。でもそれは、あなたが女性だからしょうがないこと、ではありません。

 

私たちは、残念な性生活にいつまでも耐えるのをやめて、自分が望むものを求める権利があります。

 

自分の欲望を追求してはいけないという考えは、寝室の外でもあらゆる形で私たちの足を引っ張ります。あらゆる場所で、私たちの快楽への権利を取り戻しましょう。

 

***

 

これらのセックスのコツはこうまとめることができます。「性的欲望を持つこと、表現すること、相手にそれを尊重するように求めるのは当然のこと。」女性が性的欲望を持っている、という事実を受け入れられない人があまりにも多くていつも驚かされます。オナニーやポルノなど、私が性的な存在であることを少しでもにおわすようなことを言うと、こんな反応が返ってきます。

・私は男に媚びへつらおうとしている。なぜなら、男性にとって私は性的なものでしかないから。

・私が自分の快楽を追求することに対して激怒する。

・私の性欲が過剰でやけになっている。

女性が性的であるということに人々が否定的な反応を示す時、その人達は、女性が人間であるということを否定しているのです。そして、女性に「性的な欲望を持つな、でもセクシーであれ」と教えるとき、私たちは彼女たちの人間性を否定しているのです。当然、女性は(誰でも)、望むならセクシーになれます。でも彼女たちは、彼女たちがセクシーであろうとなかろうと関係なく、性的な欲望を持つ権利があります。

 

いつか、女性が性的欲望を持つのは普通のことなのだと理解される日が来ると良いと思います。それはつまり、彼女がそれを表現することを、周りの人も尊重するということです。私は、「女というのはこういうもので、男というのはああいうもの」といった形でのセックスの考え方がなくなって、あらゆるジェンダーや性的指向の人たちの性的欲望が大事に尊重されるようになれば良いと思います。すべての人にこのオルタナティヴの「セックスのコツ」を伝えることで、前に進んで行きたいのです。

 

Suzannah Weiss is a Contributing Writer for Everyday Feminism. She is a New York-based writer whose work has appeared in The Washington Post, Salon, Seventeen, Buzzfeed, The Huffington Post, Bustle, and more. She holds degrees in Gender and Sexuality Studies, Modern Culture and Media, and Cognitive Neuroscience from Brown University. You can follow her on Twitter @suzannahweiss. Read her articles here.